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お葬式と終活の豆知識
【熊谷・行田】葬儀・家族葬の平均料金 費用
物価高の現代、なるべく贅沢を避け、無駄な出費を控えようと試みるのはどの家庭も同じであろう。
節約志向の今、今ある自分のお金をどこにどれくらい使うのか…消費者の目はよりシビアになっている。
食費や家賃・電気代などの生活必需品を無くすことは不可能。教育や医療の実用品にはお金を使わざるしかない。
そうなると外食・旅行・酒タバコの嗜好品を削るしかない、まして冠婚葬祭の出費は可能な限りご免こうむりたい…。
とはいえ自分の家族のお葬式を、あまり出し渋るのも心苦しい。
親戚や近所の目もある。何よりも自分を育ててくれた親に対し、物惜しみすることは子として呵責に苛まれる。
ちまたでは「葬式が80,000円」「いえいえこちらは70,000円」
とまるで海の家の呼び込みのように客引きまがいの安値広告が席捲しているが、実際は追加料金に追加で、請求額は広告表示の数倍に膨れ上がるという。
歓楽街の『4,000円ポッキリ飲み放題』と謳うキャバクラと同じだ。
隣に座った女の子の飲み物代は別料金。その女の子が注文したポッキーも別料金。
鼻の下を延ばして帰るとき、請求書をみていっきに酔い覚めるという絵に描いたようなパターン。
所詮広告の「お葬式が80,000円」なんてアテにならない。そうとなるとイマドキの葬式の費用の相場っていくらなんだい…と気になってしまうのはごく自然なこと。
ネットや書籍では、「家族葬(葬儀)の平均費用」をとりあげて120万円前後となっているが、現場で葬儀を請負っている我々葬儀社からすると乖離を感じる。
リサーチ会社や消費者センターのアンケートに答えてくれるのは、ある程度の知識層・所得層に狭まるのではないか。
地域や社会とのコミュニティを持たない人や、経済的に苦しい世帯の統計は含まれていないのではないかと推測する。
そこで家族葬、葬儀費用のよりリアルに近い平均に近づけるために、消費者=買い手ではなく、事業者=売り手の全国の葬儀社からの売上・平均単価を指標にすることにした。
今回の数字の集計は、自分が所属する葬儀社の研究会から昨年度のものだ。
大手互助会や「〇〇お葬式」といった仲介業者の回答は含まれていない。
つまり地元の葬儀屋さんからのリサーチなので地域性が高く、それゆえ地域ごとにリアルな数値を計りやすいのではないか。
ちなみに全国の平均で葬儀料金の平均費用は・・・
総合 906,877円
家族葬に限ると 893,404円
最近増えている火葬式(直葬)は 273,331円
でした。
※この費用は葬儀社に支払った金額(料理・返礼品を含む)であって、
宗教儀礼、いわゆるお坊さんへのお布施や火葬場費用は含まれておりません。
さて、それではわが熊谷・行田の葬儀費用、並びに家族葬の平均料金はどれくらいなのでしょうか。
残念ながら各市町村ごとの平均数値は公開されていなので、こちらで勝手に算出するしかありません。
算出方法にはいくつかありますが、先だって発表された「平均賃金」が物価高の今を反映していると思われるので、これを指標にしてみましょう。
埼玉県の先ごろの最低賃金は1078円。全国平均1054円より102.2%高い。これを指標として計ると埼玉の葬儀・家族葬の平均価格は
総合 926,828円
家族葬 913,058円
火葬式(直葬)279,344円
となりました。
埼玉県の賃金が高くなるのは東京に隣接し、政令指定都市さいたま市などが含まれるから。
河一本隔てた群馬県に近い熊谷市及び行田市は、群馬県のの最低賃金985円に寄せてきたほうが現実味に近いかもしれない。
そうなると埼玉と群馬の平均賃金の公約数1,031円=全国平均より97.8%を指標として計ると
熊谷 行田の葬儀の平均単価は
総合 886,925円
家族葬 873,749円
火葬式(直葬)で267,317円
となる。
まとめると、熊谷 行田の葬儀の平均価格は・・・
総合で 926000~886,000円
家族葬で 913,000~873,000円
火葬式(直葬) 279,000~267,000円
というレンジになるのではないか。
これは実際に熊谷と行田で葬儀を請負っている当社や近隣の葬儀社の事例に当てはめてみるとかなり近い数字になる。
こうなると、広告で「80,000円です」「70,000円です」と公示される「葬儀=商品」に対し、疑問が生じてくる。
「相場」が分かれば消費者は強い。10,000円のロレックスを本物と信じて買う人はいない。不明瞭な追加料金に「NO」と言えるようになる。
料金の面の不安が払しょくされれば、遺族はそれだけ故人に対し向き合う時間・心の余裕ができる。
何も高価格な料金、プランを選択することがいい事ではない。
大事なのは遺された家族が、後悔のないように故人を送ってあげること、「いいお葬式だった」と思ってもらえること。
そのために、どこにどれだけお金を費やすか、落ち着いて選択してほしいと願う。
#熊谷 #行田 #家族葬 #平均