【社長コラム147】狡兎三窟 ～スペアはあったほうがいいが…～

今日、思いがけず転倒してしまった。
おかげでスラックスの膝先が破れてしまった。
上下セットのスーツなので、自然、上着も着ることができなくなってしまった。
上着はまったく汚れもないのに、実にもったいないことした。
これで思いだしたのが、量販店の紳士服店で販売している「ツーパンツスーツ」だ。
上着1枚に2着のスラックスがセットで売っているのだが、
なるほど、こういうときに役にたつのだな、とシミジミ実感したのである。
１つに限る、１つしかないと、それが無くなったとき困るから
予備（スペア）は用意しておいたほうがいい、ということか。
古人も言う。
狡兎（こうと）は三窟（さんくつ）を有つも、僅かに其の死を免るるを得るのみ
…賢い兎は三つの窟（巣穴）を持つことで、死を免れている…
夏はスーツを回転して着用しているので、１着でも失うとローテーションが崩れる。
早速、近くの量販店に行って「ツーパンツ付」のスーツを購入することにした。
かろうじて体形に合った吊るしのスーツがあったので、急ぎだし、これで妥協することにした。
しかし、店員は「あと9000円だせば、もう１着揃えられますよ」と薦めてきた。
いったいどうのような価格構造なのか、わからないが
僅かに足すだけでスーツ２着、さらにスラックスは合計４本ということになる。三窟以上の持ち合わせだ。
さすがにこれは断った。「蛇足」になるからだ。

株式会社ヨコカワ 代表取締役 横川英士
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