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【社長コラム168】コロナ感染で亡くなった方の葬儀
コロナの感染で亡くなった方の葬儀の依頼を請けるか…
葬儀社によって判断はまちまちだ。
ある知合いの葬儀社へ感染の疑いがある方が亡くなったと、連絡がはいった。
社長は覚悟を決めて「誰か出動してくれ」と社内に声をかけたが、手をあげる者はいなかった。
仕方がなく社長自身が病院へ向かったという。
「みんな怖がって向かいたがらないんだよ…」
と社長はボヤいていた。社員が30人はいる葬儀社なのにだ。
別の知合いの葬儀社では、社長が感染された方の搬送を承るかどうか逡巡していたら、
「お客様からの依頼を断るわけいかないでしょう!」と社員たちから声があがったという。
そして感染対策を徹底したチームを編成し、現在では1日に数件、対応している。
「こっちが驚くくらい積極的に取り組んでくれているんだよ」
と社長はツブやいていた。社員10人にも満たない小さな葬儀社なのにだ。
この違いは何なのだろうか。
前社の会社は知らないが、後者の会社では普段から「グリーフワーク」を理念の柱に掲げ、
お客様第一を徹底していた。
コロナ感染で亡くなった方の遺族は、故人に触れることも葬儀もあげることもできす、
そして周囲の風評に怯えながら、喪失の悲しみを堪えているしかない。
そんなお客様を放っておけることはできない!…という気持ちが
感染への恐怖に勝っているのかもしれない。
感染症の実体も昨年よりは分かってきて、
亡くなった方への対処方法もかなりわかりやすくなってきた。
すでに当社へも「感染症で亡くなったときはどうすればよろしいのですか」
という会員様からお問合せを頂いている。
わが社としてもここは覚悟を決めて、万が一のときは承ろうと社内にふれた。
もちろん社員の安全を全うするのも会社の義務なので
感染対策は万全にし、リスクを避けて対応するようにマニュアルも作り込んだ。
もしかしたら社員から反対されるかと心配していたが
みな素直に受け止めてくれたのでホッとしている。
株式会社ヨコカワ 代表取締役 横川英士
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