【社長コラム】将に将たり

リーダーシップとは「個人の自由意志を制限する」行為という解釈がある。
各々の考え方や要望をもつ個人を、
こちらが思う方向へ、時間や労力を費やすように仕向ける。
それには、目的や意義、価値を伝え、
納得させる、または説得させることが
人の先頭に立つ（リーダーシップ）者の役割。
作業を分担させるのではなく、
一定の方向に向かっての目的を分担させる。
さらに、高い専門性とスピードを得るために
リーダーと同じように工夫や改善を考える自発性をもたせる。
つまり、考えることを分担させる。
そうすることで組織は機能し、発展成長していく。
専門家となった各部門や担当者が集合することで
リーダー個人ではとうてい成し遂げられなかった、高い成果に達することができるはず。
地方の小役人だった劉邦が
千年に一人の天才、と言われた項羽を滅ぼし漢王朝を樹立できた理由を
将に将たり
大将のそのまた大将の器だった、と十八史略は書いている。
劉邦は、戦略（企画力）、政治（管理力）、戦闘（営業力）それぞれ秀でた傑物を
組織として機能させるリーダーシップをとったのだ。
目的を示し、人を集め、人を活かす仕組みをつくることが
リーダーの専門の仕事なのだ。

株式会社ヨコカワ 横川英士
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