【社長コラム】令するに文をもってし 斉うるに武をもってす

統一地方選の活動も最終日となり
街宣車の声が街に響き渡る。
商店街に会社があるので、ときどき候補者が近所で街頭演説をすると
自然と方針や目標が耳に入ってくる。
政治方針の是非はともかく、より具体性がある演説のほうが
より記憶に残ることがわかる。
振り返って、自分も会社では『経営計画書』なるものを
毎年年度初めに掲げて、目標や方針、数年後のビジョンなどを挙げてはいるが
どれだけ具体的になっていて理解してもらっているか、疑わしい。
どちらかというと理念や意識といった抽象的な内容に偏りがちなので
「顧客は誰か」「どのような商品を売るのか」
「そのために組織はどうあるべきか」と搾り書き出さなければならない。
そのうえで行動計画にし、日々確実に取り組んでいく。
戦時、必勝の軍（組織）になるために
孫子も平素から教育錬成が大切だと説く。
令するに文をもってし 斉（ととの）うるに武をもってす
法令を教えこむために文字に写し、それを守らせるために武威を示す、という意味だが
会社で言えば、方針を目標を理解させるために
わかりやすく具体的な言葉（文字）にし
行動へ向かわせるために統制せよ、ということか。

株式会社ヨコカワ 横川英士
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