【社長コラム107】塊より始めよ ～人材が集まる会社になれ～

ニュースで韓国の経済が悪化していると知った。
人件費が高騰し、閉鎖廃業する事業所も多いという。
日本も同様で、業界業種関係なく、休日を増やし、
待遇を改善することで人材の確保に躍起だ。
とくに葬儀業界は、年中無休のうえ、当直など
イマドキの若い世代には敬遠される。
そのうえ高待遇や、新卒採用など大手に敵うわけがなく、
当社のような地方の葬儀社は、求人にかなり苦労している。
中国戦国時代、群雄割拠のどの国も、同じように人材の確保に苦労していたらしい。
鶏鳴狗盗の怪しい輩さえ、迎え入れて抱えていた。
そんなときに自国の再興を志した王子が、賢者に
「いい人材を集めれるにはどうすればいいか」と尋ねた。
そのときの答えが
塊より始めよ
と言ったことは有名な話。
新卒採用や求人広告に、労力や資源と投下する前に、
どんな人でも働ける職場、業務の仕組み化が必要なのだろう。
どんな人、とはいっても誰でもいい、というわけではない。
人手不足のなか、現在当社で働いてくれている社員たちは
この仕事に誇りと責任をもって取り組んでくれている。
大切な人を喪った家族の、少しでも支えとなってあげたい・・・
亡くなった故人を、きちんと旅立させてあげたい・・・という気持ちをもって
どんなお客様に対しても接している。
それが「よくやってもらった」「お世話になりました」という労いの言葉に還ってきて、
この仕事へ永くたずさわる原資になっていからだ。
そのような事実を伝え、理解してもらえば、
この仕事に関わってみようという人に、選んでもらえるのではないかと思っている。

株式会社ヨコカワ 横川英士
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