熊谷終活祭　映画「ぼけますから」＆監督講演会　大盛況のうちに終了！

６月１１日（日）、行田セレモニーグループの終活クラブ・ファミール主催で毎年恒例となっている熊谷終活祭の第６回が、熊谷市勤労会館で開催されました。

今回は、認知症になった母親を老々介護する父親の姿を撮ったドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いいたします」の続編と、その両親を丹念に撮り続けた一人娘の信友直子監督の講演会という２本立て。
誰もが直面し不安になっている親、または自分自身の高齢化という面を浮き彫りに映しながら、家族の絆、夫婦の絆、親子の絆を伝える素晴らしい映画と、監督自らがその背景を語ってくれるとなって、開催１週間前で２００の予約席は満席に。お申込みを断るほどになりました。
そして当日は、朝からの雨天にも関わらず、会場は追加の席を増やすほど満杯に。

受付では今回も、終活クラブ・ファミールの会員さんからボランティアでお手伝い頂き、混乱もなくスムーズに対応することができました。

映画は前作の続編となっていますが、単作でも理解できる内容となっています。
映画が始まると、広島弁で語り合う老夫婦の映像から引き込まれ、やがて認知症になった母親を介護する父親の姿、それを坦々と撮りながら流れる娘のナレーション、娘の人生を気づかう父の言葉、そしてコロナ禍での看取り…というストーリーに、会場の皆さん真剣に鑑賞していました。

映画の鑑賞が終わると、信友直子監督が登壇。この日は久留米での仕事を終えてから飛行機で熊谷まで来て頂きましたが、疲れをおくびにもみせず９０分の講演をして頂きました。
認知症、介護、看取り、そしてその後の父のことに至り、笑いあり、感心あり、ときには涙を誘う話で映画にも劣らない素晴らしい時間となりました。
監督は母を看取ったとき「介護は親が命懸けでしてくれる最後の子育て」なんだとはっきり理解した言います。
生きて、老いて、弱って、旅立っていく姿を見せながら、家族同士の愛情と感謝を育み、遺してもらったと言います。そのおかげで母を喪った喪失感よりも、今でも母が自分の中に生きているような一体感を感じると言います。

これは高齢の両親を抱える家族にとって、心を打つ言葉となります。
そのせいでしょうか、講演後には監督から答えを聞きたい方が会場から多くでました。

閉会後もロビーでは、信友監督との記念撮影をお願いしたり、直接感想を伝えたりするなど長蛇の列ができるほど人気ぶりでした。監督も気さくに要望に応えて頂きました。

そして終活クラブ・ファミールの活動にご理解頂いた大勢の来場者から、その場で入会の申込みを頂きました。
ファミールは今後とも地域の皆さまが「心豊かに、活き活きと」暮らせることを目指し、終活をテーマにしたイベントやセミナー、そして相談会を開催していきますので、ご期待下さい！