活き活き会員さん16｜人生を創造的に楽しむことが元気の秘訣〜吉田　キヌさん〜

今回、ご紹介するキヌさんはなんと一九二八年（昭和三年）生まれの九十四歳！日々、素敵なバッグやカード入れなど雑貨類を作っています。

 

物心がついた頃から、「作ること」が大好きだったキヌさん。小学生の頃には、刺繍の座布団を作って金賞を取るなど、手先の器用さは天性のものでした。物資がなかった時代を生き抜いてきたキヌさんは、素材を様々な姿へと変身させるのが得意！現在は、その才能を生かしてバッグやカード入れなど雑貨類を作っています。

それらを作り始めたきっかけは、七十五歳の頃に出会った「接着芯」だったと言います。当時、使わなくなってしまったスカーフの使い道に悩んでいたところ、閉店する洋服屋さんから「接着芯」や「小物」を頂いたそうです。そこで、バッグを作ってみよう！と思い立ち、すぐに作品を作り始めました。

 

それからというもの作品作りを楽しみ、今では一日にバッグが一つ出来上がると言うのだから手際の良さに驚きます。そして、作ったバッグやカード入れの中には、昔からのご趣味である「川柳」の札が入っています。キヌさんが作り出す言葉に、クスッと笑ったり、心が温かくなったり、読むのが楽しみになる「川柳」です。

九十四歳になった今も、ずっと続けられている理由は「作ることが面白いから」だと言います。「次はこうしよう！と考えていると、アイディアが止まらない」とワクワクした表情で語ってくれたキヌさん。お風呂に入りながら次のアイディアを練っている時間は、頭の体操になると言います。又、物作りをしている時は、余計なことを考えなくて良いので頭がスッキリとするそう。

 

今では、近所の人やお店の方が生地を持ってきてくれるそうで、「自分の物を整理しようと始めたのに、逆に増えちゃったのよ～！」と言うキヌさんはとても嬉しそうでした。その素材でバッグなどを作ると、売っていない物ができる為、みんなが喜んでくれるそうです。

 

そんな活力溢れるキヌさんの元気の秘訣は、「作ること・食べること・外に出ること」だそうです。日常を楽しむ姿は、生きる喜びを体現しているようでした。自分の管理は自分でする！と九十四歳の今も力強く語る女性を取材でき、嬉しい機会となりました。

 

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