実績と絆

【行田市のお葬式】長きにわたり造園業を支えてきた庭職人の生花祭壇

2021年7月15日

人の数だけ葬儀があるように、全く同じ葬儀などありません。葬儀の本質をしっかりと捉えつつ、その人らしさ溢れるオンリーワンの葬儀を、家族の方と共に創造していくことこそ、まさに心を紡ぐ葬儀であると考えます。今回は、長きにわたり造園業を支えてきたM様のお葬式エピソードをご紹介していきます。

長きにわたり造園業を支えてきたM様の葬儀を、施行させて頂きました。行年九十九歳の大往生でしたが、八十歳を過ぎても現場に出て、高い場所の作業もしていたそうです。十代の中頃から造園業の二代目として毎日汗を流し、先の大戦を生き抜き、戦地から引き揚げてきた後、明日の暮らしさえも確かではない状況の中で、家族と造園屋を守ってきました。

 

御家族に伺っても、根っからの職人気質で非常に頑固な性格であったといいます。そのようなM様の葬儀の祭壇は、造園屋らしく、そして勇ましい唯一無二の祭壇にしようと生花部と協議を行いました。生花だけではなく、様々な植栽を並べ、決して華やかで色鮮やかではないですが、Mさんらしい勇ましく豪快な祭壇を飾らせて頂きました。

 

松や桜、ツツジなどの造園屋が馴染みの深い植栽を祭壇に加え、これまでの「生花祭壇」の既成概念に捉われない本人らしい祭壇を設営させて頂き、御家族も大変満足されていました。

 

また、式場ロビーのメモリアルコーナーにおいても、M様の生前の写真や、携われた庭園の写真、多くの賞状を、純和風の庭和飾りで囲み、当日二百名以上の会葬者をお出迎えいたしました。開式前後やお焼香を終えた会葬者が、メモリアルコーナーの前で足を止め、M様との思い出を紡がれていました。

 

会葬者も、せっかく式場にお越しになった際に、只々焼香して香典返しを受取るだけではなく、お亡くなりになられた方を少しでも知って頂き、思い出を紡いで頂く、メモリアルコーナーはそのような目的があります。

 

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