【社長コラム】令 素より行われ、衆と、あい得るなり

いよいよ明日から元号が変わる。
ときどき大晦日のカウントダウンように時間を刻む声も聞こえてくる。
まるでお正月が２度来たみたいだ。
令和、という言葉は、万葉集の歌からとって
『人々が美しく心寄せ合う中で文化は花開く』という思いが込められているようだが、
「令」というと、「法令」とか「規律」という意味があるので、個人的には
『規律がいきわたり、和やかな世になる』と勝手に解釈している。
さて、令、という字は、孫子でも重要なキーワードとして挙げられ、
とくに下の言葉は、儒学者・山鹿素行の名前の由来にまでなっているほどだ。
令 素より行われ、衆と、あい得るなり
平素から法令・規律の徹底につとめているからこそ、大勢の部下と信頼が築かれる、という意味。
規律や戒律を徹底する、というと三国志の「泣いて馬謖を切る」シーンを思いおこす。
組織をまとめること、その責任を負うことは、それほど厳しい立場に己を追い込まなければならない。
そして公正無私を貫き、日頃は、人の心をよくつかみ、思いやりを示さなければならない、
と古人は伝え、そして実際に実行してきた。
明日からの新しい時代。
令を自らに及ぼす心がけで迎えたい。

株式会社ヨコカワ 横川英士
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