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活き活き会員さん08|人は人によって人となる!ボランティア活動に励む〜相原香保留さん〜

2019年5月27日

長寿社会の今、退職し、子育ても終わった余生こそ、「人生の収穫期」。今まさに、活き活きと生きがいに満ちた会員様をご紹介!今回は、相原香保留さんをご紹介致します。

女性の活躍と街の安全を守るためボランティア活動に勤しむ

今回、紹介させていただく相原 香保留さんは、とても多種多彩な経歴をお持ちの方。ほんの一部分の紹介となる事をお許し下さい。昭和30年に現在の鴻巣市からご主人の相原 幸さん(平成22年逝去)に嫁がれ、行田での生活をスタートさせた相原さん。その頃、ご主人は「相原銃砲火薬店」は開業しておらず、実家の「相原モータース」で全盛期を迎えたオートバイやオート三輪車の修理や整備に腕を振るっていたそうです。

 

その当時の相原家の総勢、なんと15人!相原さんはひとりで衣食住のお世話に明け暮れ、特に悩まされたのは洗濯だったとか。洗濯機や高性能の粉末洗剤など無い時代。「油汚れのひどい作業着の洗濯は特につらかった」と苦労話なのに笑みを浮かべ懐かしそうに語ります。

 

洗濯機・冷蔵庫・白黒テレビが「3種の神器」として憧れの的となるのは、まだ先のはなしです。そんなご苦労が永く続きましたが、昭和43年、「相原銃砲火薬店」として独立し、向町に居を構えます。「銃砲店」は先々代が創業していて、現在で四代目、埼玉県内でも屈指の歴史を持つそうです。当時の日本は「高度成長期」。日々の生活で精一杯だった庶民にも余裕が出来はじめ、
趣味や娯楽に財布のヒモがゆるむ様になったのか、猟銃の需要も高まり、経営は順調だったそうです。

 

その傍ら、町内活動にも目を向け、昭和49年には、「向町婦人部」の初代部長に就かれます。女性の社会参画などまだまだ低く見られていた時代、「女性が団結しなければ、街は良くならない」という信念の元、100人を超える女性が集結し、実現したそうです。

 

初めての事を行なうのは勇気が要るもの。様々な抵抗(?)もあったそうですが、相原さんのお人柄でそれ以上に応援・協力してくれる人が多く、その人たちに支えられての立ち上げ就任だったそうです。昼間はふたりの娘さんの子育てや、自治体・警察・後に触れる法務省関係の活動やボランティアに勤しみ、夜はお店で溜った猟銃などの各種申請書類等の作成(最盛期は数百丁の事も…)に追われる毎日だったそうです。そんな中、ご主人の入院や、結婚当初のご苦労も含め、「なんで私ばかりが、こんなにつらい目に遭うのだろうか?」と自問する事もあったそうですが、その都度、助けてくれる人が現れ乗り切れたそうです。

 

防犯パトロール

 

平成3年からは推してくれる人がおり、法務省から保護司を拝命。今まで自分を支えてくれた方々へのご恩返しの場と考え、20年間定年まで活動されました。保護観察し更正に携った対象者は50人にものぼるそうです。現在も「川越少年刑務所篤志面接委員」として月に2~3回のペースで訪問を続けられ、それらの活動が認められた結果、『第5回さいたま輝き 荻野吟子賞』や法務大臣表彰が贈られています。

 

家族集合写真

相原さんはこれら更正保護との出逢いにより、これまで自身に与えられて来た数々の苦労の意味、相原さんに手を差しのべ助けてくれた人々の存在の意味を理解する事が出来たと言います。「人は人によって人となる」相原さんがこれまでの人生経験から体得した人生訓です。また、「自分を育てるのは自分」とも教えてくださいました。

 

人は様々な人と出逢い影響を受けながら成長して行くが、自分で更に変わって行く意思がなければ、成長は止まってしまう。今まで一歩も立ち止まらずに、人生を歩んで来られた相原さんの言葉には大変な重みが感じられました。

 

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