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【社長コラム142】商売と屏風は広げ過ぎると倒れる ~明確なビジョンで事業を興せ~
今月の業界誌のテーマは「葬儀外事業」だった。
カフェや介護事業に乗り出している葬儀社を紹介していた。
自分の身近にも、仏壇や生花といった関連事業を立ちあげた同業者も多く、
そういう当社も相談サロンに於いて線香やローソクを販売したり、樹木葬事業を展開している。
ただ〝いいことづくめ〟だけではないようだ。
業界誌にも「企業理念に合致した、独立採算のとれる事業でないと成功しない」と書いているように、
安易に事業を拡大することに警鐘を鳴らしている。
そういえば、地元の専門葬儀社でも、花、ギフト、仏壇、墓石、料理と全て自社で賄いし、
さらにはレストラン事業にも乗り出して店舗を次々と展開するも、結局は会社を清算することになってしまった。
昔からのことわざで
商売と屏風は広げ過ぎると倒れる
というが、確かに「儲けそうだ」というスケベ心だけで投資してしまうと、長く続けることは難しくなるし、
最悪、会社を傾かせてしまう。
まさに「兵(事業)は国(会社)の大事なり」である。
しかし、葬儀単価の急激な下落、そして競合激化など葬祭業の環境はますます厳しくなるなか、
何かしら手をうたないといけない、というジレンマがあるのも事実だ。
ビジョンを明確に描くことのできる経営トップの決断と手腕が問われるときである。
株式会社ヨコカワ 代表取締役 横川英士
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